7月18日から中之島・国立国際美術館にて「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝―ボスを超えて―」が開催。
今展ではピーテル・ブリューゲル1世の代表作である油彩画「バベルの塔」が24年ぶりに来日します。

ピーテル・ブリューゲル1世 「バベルの塔」 1568年頃 油彩、板 Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands
バベルの塔とは旧約聖書にも登場した天まで届くといわれる塔。
ブリューゲルの細部にわたるリアルな表現を間近で拝見することができる、貴重な展覧会となっています。
「バベルの塔」展はそのほかにも見どころいっぱい。
怪物や悪魔を多数描いた鬼才の画家、ヒエロニムス・ボスの油彩画2点も初来日。

ヒエロニムス・ボス 「聖クリストフォロス」 1500年頃 油彩、板 Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands(Koenigs Collection)
ヒエロニムスのその奇想天外な空想世界観は、ブリューゲルほか多くの画家に多大な影響を与えました。
彼の現存する油彩画はわずか25枚ほどといわれていますが、その中の傑作2枚が日本で初公開されるとのこと。
さらにはオランダの代表的な美術館のひとつ、ボイマンス美術館の所蔵する16世紀ネーデルラントの絵画・版画・彫刻ほか作品約90点が展示されます。

ピーテル・ブリューゲル1世、彫版:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン 「大きな魚は小さな魚を食う」 1557年
エングレーヴィング Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands

アルント・ファン・ズヴォレ(推定) 「四大ラテン教父(聖アウグスティヌス、聖アンブロシウス、聖ヒエロニムス、聖グレゴリウス)」 1480年 オーク材 Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands

ルカス・ファン・レイデン 「ヨセフの衣服を見せるポテパルの妻」 1512年頃 油彩、板
Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands
ここまでのレアな作品群が来日するのはまさに奇跡といえるでしょう。
講演会や子供向けミニレクチャーなど、国立国際美術館ではいろいろな方に楽しんでいただける関連イベントも盛りだくさん予定されています。
荘厳で緻密なる作品と、奇想天外で面白いモンスター作品がたくさん集まる不思議な「バベルの塔」展。
お気に入りの一作を見つけ歩くのも楽しいかもしれませんね。
ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展
16世紀ネーデルラントの至宝―ボスを超えて―
開催地:大阪市北区中之島4-2-55 国立国際美術館
日時:7/18(火)~10/15(日)
開館時間:10:00 ~17:00(入場は16:30まで)
金、土曜日は21:00まで(入場は20:30まで)
休館日:月曜日
ただし9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館
観覧料:一般1500円 大学生1200円 高校生600円
※本料金で同時開催の「コレクション」展もご覧いただけます
情報は2017年7月16日時点のものです。公開以降に変更されている可能性がございますのであらかじめご了承ください。