「露天(つゆのてん)神社(お初天神)」は梅田駅近く、東通り商店街の中にある神社。
ここは恋の成就や美人祈願で有名。ハート型や美人祈願の書き込み絵馬はユニークなので一見の価値ありですよ。
近辺は個性あふれる下町らしい飲食店やスナックが立ち並び、老若男女・外国人観光客まで多くの人が訪れます。
露天神社の創建は1300年以上さかのぼるといわれています。
名のおこりは、平安時代の昌泰(しょうたい)4年(901年)、菅原道真が太宰府へ左遷される途中、神社に立ち寄って歌を詠んだことがはじまり。
「露と散る 涙に袖は朽ちにけり 都のことを 思い出づれば」
ここから露天神社と呼ばれるに至ったのですね。
一般的な呼び名の「お初天神」は、江戸中期である元禄16年(1703年)4月、堂島新地の遊女お初と内本町平野屋の醬油屋の手代徳兵衛が駆け落ち、心中した事件が由来。
近松門左衛門がこの情熱の恋を題材に制作した人形浄瑠璃「曽根崎心中」をきっかけに、お初と徳兵衛は一躍有名となりました。
これが大評判となり、お初天神には当時から現在にいたるまで大勢の参拝者が訪れる「恋人の聖地」とされるようになったのでした。

曽根崎お初天神通り商店街。アーケードにはイラストデザインコンペで選ばれた二人のラブストーリーのイラストの垂れ幕が
境内にはこの二人を偲んだ像や顔出しパネルがいくつか建っています。探して、ぜひ一緒に写真を撮ってくださいね。
露天神社の例大祭は毎年7月の第3金・土曜日。
舞獅子や役太鼓、だんじり囃子が梅田キタ各エリアを長い時間をかけてにぎやかに練り歩きます。
関連:梅田キタを、だんじりや舞獅子が練り歩く – 露天神社(お初天神)夏祭り
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そのほかにも毎月第一金曜日にはレトロ骨董市「お初天神蚤の市(のみのいち)」といったイベントが催され、多くの人が訪れます。
都会の中にある、静かな癒し空間。
お参りのあとには、近くの飲み屋や飲食店で一息つくのもいいですね。
露天神社(お初天神)
住所:大阪市北区曽根崎2-5-4
JR大阪駅から徒歩15分
地下鉄谷町線 東梅田駅から徒歩7分
情報は2017年7月27日時点のものです。公開以降に変更されている可能性がございますのであらかじめご了承ください。